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ということを改めて教えてくれる、こども向けの本の数々。
世界の名作について河合隼雄さんと長田弘さんが語ったこの本は、自分の感覚を呼び覚ましてくれるような、新鮮な驚きをくれます。
ケストナーも読まなきゃな。ナルニアももう一度読みたいな(ちなみに映画版より原作版の方が圧倒的に良いです)。
大人になってこういう本を読む楽しみの一つは、シンプルに見えていた世界が思わぬ深さをもっていて、しかもそのことをこどもの時の感覚の延長上で理解することができるということだと思います。
つまり、最初から僕らは必要なものを持っていたことに気づく喜び、そしてそれをさらに深めていくことができるという喜び。
こどもは色々なものを「得て」成長していく、という単線的な理解だけでない、深いこども像=人間像が得られるから、大人をも魅了するんだと思います。
自分の思春期に非常に強い影響を与え、存在を肯定し、救ってくれた二人の対談。
この二人がいなければ、自分の人生は結構違ったものになっていたと、今でも思います。
二人が話すなにげない言葉に隠された、河合隼雄の大きさと、吉本ばななの鋭さよ,,,。
人生に対して正面から向き合おうとする真摯な態度、それゆえの周囲との齟齬、深い孤独。
そういう人たちに、「それでいんだよ」と語りかけ、そこから生きることの本当の意味を見出すまでの「過程」をこそ慈しむ姿勢。
ともに目に見えぬものと時間が流れていくことの力を信じる二人の対談には、人生に対する深い理解が平易な言葉とリズムで書いてあります。
きっとこれから、ことあるごとにこの本を読み返すでしょう。