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ということを改めて教えてくれる、こども向けの本の数々。
世界の名作について河合隼雄さんと長田弘さんが語ったこの本は、自分の感覚を呼び覚ましてくれるような、新鮮な驚きをくれます。
ケストナーも読まなきゃな。ナルニアももう一度読みたいな(ちなみに映画版より原作版の方が圧倒的に良いです)。
大人になってこういう本を読む楽しみの一つは、シンプルに見えていた世界が思わぬ深さをもっていて、しかもそのことをこどもの時の感覚の延長上で理解することができるということだと思います。
つまり、最初から僕らは必要なものを持っていたことに気づく喜び、そしてそれをさらに深めていくことができるという喜び。
こどもは色々なものを「得て」成長していく、という単線的な理解だけでない、深いこども像=人間像が得られるから、大人をも魅了するんだと思います。
実家の本棚シリーズ③.
祖母の葬儀で親鸞と蓮如の二人の言葉が出ていたため、興味を持って読んでみた。
どちらも浄土真宗だが、目的の違いが面白い。
親鸞の場合はあくまで自分という一人から生まれる人間的「苦悩」と対峙し、それを克服するための宗教を開いた。
対して蓮如は、民衆の「悲苦」、多くの人間の関係から生まれる悲しみや苦しみを取り除くため、親鸞の教えを正しく理解させ、民衆に広げることに一生をかけた。
どちらも結果として民衆を救うことにつながるが、その出発点は微妙に違う。
一人の人間の苦悩が、深く深く掘り下げられることで普遍性を持ち、その教えが多くの人間を救う。
それは洗練されて様式となり、多くの人間の考えや行動に影響を与え、生活面でも同一性を持つ集団を形成していく。
蓮如の場合は、既に存在していた民衆の集団単位である「惣」を活用し、それを浄土真宗の信仰集団である「講」に変えていった手法が画期的だったと言われる。
現代の日本でも、祖母のように宗教的かつ地縁的なコミュニティを重要視するだけでなく、それを頭ではなく身体のレベルで日常化している人は、少なからずいるだろう。
宗教は人間理解を進める上で非常に興味深い題材であり、その思想性のみならず身体性によっても私達に多くのことを語りかけてくれている。